私たち、SHIMA DEINM WORKSが目指すもの
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私たち、「SHIMA DENIM WORKS」は、沖縄で生まれたさとうきびを、日本各地の確かな伝統技術のもと、デニム生地に加工し、沖縄県内の職人によって製品化しています。
沖縄におけるさとうきびの現状
耕地面積の47%を占める沖縄県の基幹作物、さとうきび。沖縄県の原風景として広く知られているさとうきび。亜熱帯性の気候である沖縄県の環境に適しており、代々受け継がれてきた産業です。
沖縄のさとうきび産業は、生産量の減少や後継者不足など、現在さまざまな課題を抱えています。世界でみた、さとうきび産業は年間収穫量約19億トンと世界最大の農作物です。人々の暮らしに欠かせない砂糖の原料であり、水不足・強風にも強く過酷な環境にも適した栽培しやすい農作物のひとつです。
さとうきびの未利用資源
製糖時に必ず発生する搾りかす「バガス」は、沖縄県内でも年間約20万トン発生しています。主に焼却燃料や肥料として活用されていますが、それでも一定量のあまりが発生しており、更なる有効活用が模索されています。
「バガス」の有効活用を目的とした取り組みは、あらゆる国々・企業において課題とされています。
例えば、重油の使用量削減のために燃料として活用されていたり、土壌改良用資材として一部活用されていますが、有効的な方法はまだ確立していないのが現状です。世界での年間発生量約5億トンといわれている世界最大の未利用資源はまだまだ大いに活用性を秘めた世界共通の未利用資源です。
SHIMA DENIM WORKSの事業内容
私たちは、さとうきびの未利用資源「バガス」を沖縄県内で乾燥・粉砕し、繊維や生地、ボタンに加工し、各種アパレル製品を開発しました。
バガスをパウダー状にし、伝統工芸品である美濃和紙の職人技によって和紙に加工します。その和紙を撚り合わせ、和紙糸を作り上げます。綿と比較した際、軽い仕上がりで、高い吸水性と速乾性を持ち合わせた繊維となります。バガス和紙糸はJapan Denimの一大産地である広島県福山市の工場にて、サステナブルな栽培方法から作られる綿と織り合わされ、デニム生地が完成します。織られた生地は沖縄県内をはじめとして、広島県福山市、岡山県倉敷市など国内の職人によって製品化されます。
廃棄物を生まない循環型モデル
生地や製品製造の際に発生する糸くずや切れ端は全て回収します。回収された廃棄物を炭化することで焼却時に発生するCO2(二酸化炭素)の削減を行います。炭化した廃棄物は多孔質な構造で土壌改良材に適した性質となります。土壌改良材として農地に還元し、新たなさとうきびの成長を促します。
私たちの想い
“さとうきびのある原風景を残したい”そんな想いから私たちの取り組みはスタートしました。私たちは、アパレル産業が抱える課題改善につながる、エシカルな製品づくりと、それを持続可能なものにするサーキュラーエコノミーの確立を目指しています。沖縄で生まれたさとうきびを、日本各地の確かな伝統技術のもと、デニム生地に加工し、沖縄県内の職人によって製品化しています。
「SHIMA DENIM WORKS」は、常に沖縄を感じ、月日ともに変化する風合を楽しめる一生ものの逸品を提供しています。
これからも「地球に優しい、循環型のものづくり」を目指して参ります。